3月14日 地域子ども文教委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 墨田区児童館のあり方について、何点かお伺いします。
 この報告書を拝見して、墨田区として児童館を大事にして、その整備を積極的にやっていくという方針は大変すばらしいと思います。特に、児童館は小学生だけではなく、多くの乳幼児とお母さん方にも利用されていますから、地域の子育て支援拠点にしていくという方針はとても大事だと思います。
 子育てについて、お母さんが困ったことがあったら、気軽に相談できるような場所を地域につくることは大切なことで、外国人のお母さんが集まり、子育てについて相談できるようなイベントを児童館でやっていただきたいと思います。外国人のお母さんは、社会から孤立して、それが原因で児童虐待が起こることもあるようです。子育て支援拠点として、この問題について、取り組めるような児童館にしていただきたいと思いました。どのように考えますか、お伺いします。

◎子育て政策課長(高橋義之君) 
 日本語の分からない外国人の保護者への対応ということですが、児童館では学童クラブ利用者のため、英語や中国語表記の案内板を配置するなど、日本語の分からない保護者への対応にも現在取り組んでいるところです。しかしながら、イベントの内容、あるいはご案内等につきましては、いまだ十分ではない部分があると承知していますので、外国人との交流、ボランティアとしての活動を考えるなど、ご指摘の点を踏まえました改善策を研究してまいりたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、児童館の利用者を見てみると、中学生、高校生の利用は大変少ないです。私は、墨田区においても中学生、高校生の居場所づくりは大変大事だと思います。もちろん、児童館も一つの居場所にはなると思いますが、それだけでは十分ではないと思います。児童館に全て期待するのは無理だと思います。墨田区でも、中学生、高校生の居場所づくりの問題を真剣に考えてみる必要があると思います。今、各地の自治体ではNPOが中心になって、中高生の居場所づくり事業を始めています。スポーツをやる場所だったり、学習できる場所であったり、子どもたちのニーズに合ったさまざまな居場所をつくることが大事だと思います。
 児童館であれば、屋上を利用してバスケットボールやフットサルのできるコートを作ることもいいと思います。また、学校の図書館を放課後開放して勉強する場所にしているところもあります。ショッピングセンターのフードコートで高校生が勉強しているのを、よく見掛けますが、商店街の空き店舗を中高生の勉強する空間として整備してもいいと思います。中高生の居場所づくりに関しては、児童館とは別にして考えていく必要があると思います。墨田区として、どのように考えますか、お伺いします。

◎教育委員会事務局次長(後藤隆宏君) 
 健全育成を所管するのは教育委員会でございますので、大きな考え方を一つお話しさせていただきます。
 毎年、青少年対策基本方針を作っておりまして、この中にも青少年等が自主的に活動するような居場所づくりについて、推進していこという方向性はうたっておりまして、全庁的にそれを取り組んでいるわけですけれども、今、委員のご指摘にありましたように、教育委員会であれば学校図書館の開館時間、中学校であれば放課後の開館時間を延ばす努力をしておりますので、そういう取組主体でありますとか、学校教育になりますけれども、部活動もある意味では居場所になるのかなと思っております。
 そのほか、区立図書館などでもハイティーン向けの事業をやっております。あとスポーツを行っているところもあると思います。そういうものを全庁的に推進する機運づくりをして、中高生の居場所づくりというものについての推進を図っていきたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、児童館を多くの乳幼児が使用するわけですから、トイレも幼児が使える小さいトイレが必要です。八広児童館でも、幼児用トイレがないと指摘していますが、トイレの整備は是非優先的にやっていただきたいと思います。現在の児童館における幼児のトイレの状況は、どうなっているのでしょうか、お伺いします。

◎子育て政策課長(高橋義之君) 
 児童館におきましては、今年度から地域子育て支援拠点として事業を実施するに当たりまして、昨年度、平成28年度までに全館でベビーキープを設置するなど、乳幼児の保護者の方が使用しやすいトイレづくり、環境づくりを行ってまいりました。しかしながら、まだ設備的に十分でないところがあるということは、今回のあり方検討の中でも再確認してますので、今後、施設改修等を行うに当たりましては、バリアフリー機能の一層の強化、向上を図るようにできればと考えています。